「俺はもう、逃げない」




何が言いたいのかわからない



次、何が起こるかわからない






分かるのは卓哉の決心、それだけ




ゆるぎない瞳に映る弱気な私が映ることだけ






「ねぇ、だからタキちゃん。俺ね」





「やめて・・っ!」





勢いよく立ち上がれば周囲の視線が一気にこちらへ向く







あーあ、せっかく卓哉を落ち着かせたのに・・・。




なんて考えてる場合じゃなかった、私はまた逃げた