「え・・・っ?」 後ろを振り向いた瞬間、私は固まってしまった いろんなものが溢れ出しそうで、苦しくて嬉しくて吃驚で 自分の見ているものがすべて幻なんじゃないかって思うほどだった 「タキちゃ・・っん、逃げるなんて、ズル・・・っい」 途切れ途切れに出る言葉 急いでココへきたということが分かってしまう 「卓哉・・・」 潤んだ瞳と苦しそうな表情 何故かそんな表情を見て嬉しいって思った 彼は突然に、私の目の前へ現れた