「あーあ…せっかく楽しかったのにね?」 やっと唇を解放してくれた優は、机の下から出ながらつまらなさそうに言った… 「なんも楽しくないよ! すごくヒヤヒヤしたんたから…」 「俺は楽しかったけどね?」 そう言って、小さく笑う優は突然思い出したように話し出した 「…そういえば…今日何周年だか分かんないけど、記念に打ち上げ花火やるんだっけ?」 「…確かに先生がそんなこと言ってたかも」