「椎・・・」


そこには壁によりかかってこっちを見ている椎の姿があった。




二宮椎(にのみやしい)

外見は一言で言うと容姿端麗。

人には冷たい態度を取るけど、あたしだけにはとても優しい。


外見も内面も完璧だとあたしは思う。


そして・・・









あたしの彼氏。








椎とは1年のクリスマスから付き合い始めた。

それも、椎からの猛アピールを受けて・・・
思い出すだけで笑いが止まらなくなる。



『お前・・・イッシーのホームランと雷当たってたな(笑)』


「ゔぅ・・・うるさい//」


『なーに顔赤くしちゃってんの?』


「っっ!もぉー椎のバカぁ!!」



椎、Sが・・・見えてるよ・・・



『俺でもホームランは当たったこと無いのに(笑)』


「う、うるさい!!」


必死で対抗するが・・・


『おっ。ムキになってる(笑)』


「ゔぅ・・・」




やっぱり椎にはかなわない。






『まぁーいいけど・・・もう次の授業始まるよ。そろそろ教室に入ろ?』






あ・・・そうか!





「うん!」






あたしと椎は教室に入った。