「慎のおかげで、あの星を手に入れたから。
だから…お礼。」
そう言って。
仁はニッコリ微笑んだ。
小さなカワイイ生き物が俺の中で小さな寝息をたてたとき。
俺は初めて幸せだと思った。
両親に囲まれて幸せな幼少時代を過ごしたとは言えない、俺。
高宮を独占したいとは思うけど…、その先にあるモノは見て見ぬフリをしてた。
わからなかったんだ。
幸せな家族ってヤツが。
怖かった。
幸せな家族を知らない俺は父親になんて、なれないんじゃないかと思えて。
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