「なに?どうした、仁。」 「俺…、今日は慎の隣で寝たい。」 「いいよ、おいで??」 いつも高宮の指定席の場所を仁に渡して 小さな体をギュッと抱きしめると、仁は俺の手の上にゴツゴツした何かを置いた。 何かと思って目の前に持ってくると… それは小さな小さなトリケラトプスのフィギュアだった。 「なに、コレ。」 高宮と美織に聞こえないように、仁の耳元で囁くと。 「今日のお礼。」 と、仁は俺にウィンクをした。