「おい、お前さ!!なにシカトしてんだよ、感じわりぃな!!」

佐川…翼…!!!

あ…。天地…

天地は、こっちを少しも見ないで、また私の横を通り過ぎて行った。

「…ッッ」

佐川がいるのに…涙腺が緩んできた。

「は!?なに泣きそうになってんの!?」

「ちょっと、佐川君!!なに志帆なかしてんの!?」

未衣が、佐川を下から睨みつけた。

「い…いや、ちげぇし…!!」

「うわぁ…問題児、さすがだねぇ。」

明奈は、毒づいて髪をくるくるいじってる。

「あ…違うから!!思い出し泣き…??ってかあくび!!だから佐川悪くないし!!気にしないで!!」

「志帆…。じゃあ、いいか!いこ、明奈!!」

自分が悪くても、ほぼ謝らない。
これが未衣の性格。

ムリヤリ、歩かされてるけど…

佐川、なんか聞こうとしてたんじゃないの??

いいのかな…