*樹* "佐野、お前は3年になったら留学しないか??" 中2になって、演劇部に入ったとき。 俺の演技を見た先生がそう言った。 "お前なら、実力派の俳優になれる。" 元々、俳優になるのは夢だった。 だから、すげぇ嬉しかったし こんなチャンスは二度とないと思っていた。 恋も、女も興味がない。 ただ演劇が出来ればいい。 夢が、叶えばいいと そのころの俺は思っていた。 だけど、俺は行くことに抵抗を感じていた。 この日本で、 この学校で、 欲しいものがあるから。