閉会式の時間になった。

ついに、結果発表だ。


「最優秀賞…×中」

…さすがに、無理だった。

「優秀賞…○中、□中」

…ダメ、だった…


やっぱり、レベルが違ったな。

みんなの表情が、そう物語っていた。

「審査員特別賞…桜中」

え、今、桜中って!?

うそッッ!!

「特別賞…!!」

嬉しい、私たちの演技、認められてるんだ。

佐野先輩が、ステージに上がる。

その横顔に、ドキッと、した…