君に聴かせたい


「なんだ、話って?」




「ああ、麻梨のことなんだ」




麻梨??




不審がる表情を読みとったように続けた。




「あいつ、直接言いたかったみたいで口止めされてたんだけど、おまえ聞いてやらなかったろ?」




確かになにか話しがありそうな感じだったけど...




「まあ...麻梨も後でいいって言うから...」




「そりゃそうさ。シネマに入って必死になってるおまえに無理言えねえよ」