ごめんね、先生。



「はー。」


安心のため息なのかな??
どかっと椅子に座りシャーッとこっちに寄ってきた。

「で、」


「??」


「なんでトイレにいたんだ??」


「っ………」


先生が真剣にあたしを見てる。
でもさすがに先生が有川先生といるとこみて泣いちゃってトイレに籠ってましたーなんて言えるわけがない!!


「鹿島??」


「っあ、具合が悪くって!で保健室いくにも耐えらんなくて。トイレだったら迷惑かからないか…」


「馬鹿かお前は!!だから具合悪いかって聞いたんだろ!!しかも走っていくし。馬鹿だろっ!」

…怒られた。

先生に??


「心配したんだぞ。」


あ、やばい。涙腺が。


「先生。」


「ん??」


「ごめんなさい。」

ぼそっと呟くと同時に涙が溢れ出した。

「ごめんなさ…ごめんなさいっ…」


なんの涙だろ。
嬉しさ??悲しさ??

「また泣く。もう怒ってないから。な??」


「っっっ…」


ごめんなさい、と最後に呟いて涙を拭った。