ごめんね、先生。



「なっそっえぇ?!」


「だって仕方ないじゃん。俺今腕痛いからお姫様だっこできねーし。」


「お姫様って…」

さらに紅くなる頬。
なんでこの人はこういうことをさらっと言ってしまうんだろう。


「ほらっ乗る!!」


「はっはい!!」


勢いで乗ってしまった…
相変わらず先生は笑っている。

「先生笑いすぎ。」


「うん、仕方ない。」


「肩…脱臼しない??」


元々肩の弱い先生。
よく授業の時に「大変なんだよね〜」とか言ってたけど…


「お姫様は確実だけどおんぶなら大丈夫っしょ。」


「…ごめんなさい。」


「どいたしましてー。」