「…………ホントリンゴみてぇ…」 隣でクスクスと笑う蓮 もう………っ! 私が顔を赤くさせるのは蓮だけなんだからねっ! 「……ま、その顔他には見せんなよ。可愛いから」 「………蓮…恥ずかしいよ…」 私の声はあまりにも小さかった 何もかもが蓮は一枚上手で、やっぱり好きだって思ってしまう まだ宿にすら着いていないのに………私の心臓はもつのかな…… 「ホテルが楽しみだな……」 そんな蓮の一言に私はもう焦りしかなかった