「つか俺は十分空気読めてるけど？さっきだって俺ガムとか付いてないの知ってたしね。」
「……。」
幹は分かっててしたの？なんでそこまで――…
「てか、周りもそーだけど、君も君だよね！」
「え？」
幹は楓に指を指してそう言った。
「分かんない？普通こういう場で言わないって。場所考えなよ。それと猫被りやめたら？」
真剣な眼差しで楓を見る。あたしにはサッパリ分からなかった…。
猫被りって…？
「幹なに言って…」
「そんなに女子囲まれんの好きなら杏奈と別れてくんない？俺が貰うから。」
「はぁ?幹なに言って」
「お前はなんで気付かない訳?普通に分かるだろ。俺の気持ち。」
