彼女のご機嫌



極上スマイルで言った。――…ふんっ。



ざまあみろ!楓は黙ったまんまだった。



「そーいうことでどっか行ってね?」



「てかさー人の修羅場みてお前ら楽しいの?てか空気読めねぇの?」



教室のドアに寄りかかってあたし達の周りをみて言う幹。




「あ、楓君だっけ?そこ俺の席だから避けてくんない?」



「あ、悪ぃ…」



なんでか知らないけど、幹が割り込んできた。



「てかアンタの方が空気読めてないと思うんだけど。」




「俺は、いーの。わざとだから。」



『は?』



あたしと楓の声が見事に被った。