プロ、と認められたのは、
去年の春。

応募のときの勢いが消えないまま、
仕事が与えられて。
それをこなして、次がきて。

何やってるのか、
自分だってまだ実感が無くて、

勢いはゆっくりと衰えて、


やがて、

惰性でしか進んでいないことに気づいた。


僕は何が描きたかったんだっけ。


僕はどうなりたかったんだっけ。


空を見上げたって、
見えるのは青みの薄い、
やる気なさそうな乾いた冬空で。

吐く息は
白くて、
やるせなくて。


立ち止まった足は、
進むことが、

怖くて。


僕は、


何を、


望んでいたんだっけ。