ー3年前ー
「ねぇクリスマスどううしよっか?」
付き合って2年のあたしたちは、今年のクリスマスも一緒に過ごす予定だった。
「ごめん....」
彼はその一言を言ってあたしとつないでいた手を離した。
その瞬間あたしの目から一筋の涙がこぼれた。
「俺、アメリカに行くことになった。クリスマスに日本を発つ。待っててくれなんて言わないから。ただ永遠の別れじゃないから。自分一人で決めてごめん。」
あたしの心はあなたに比べればずっと幼かった。
あなたは、ひとりで自分の未来を決めていたのに....
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