自動ドアが開いて外に出る。 ヒヤッ、とした風が熱を持った頬に心地よかった。 「で、ドコ行けばいいの?」 「ぁ、右です……」 そう言うと、 栗塚さんは私の肩から手を離して一歩前を歩いた。 微妙な距離を保ちながら私も後を歩く。 「次、どっち?」 「え!?えーと…」