「その男と娘が落ち合う筈だった場所には桜の木が未だに残っていると言うー‥」 ふぅ~ん‥ 何か悲しい話…… 「悲しい話だね」 声と共に頬に冷たい感触が 「ひやっ……!」 頬を押さえて後ろを振り返る。 後ろには栗塚さんがお茶の缶を持って立っていた。