「やほーぃ♪なんか栗塚さんが浴衣って変な違和感。」




ほっとけ




コイツがもう1人




桐谷神




コイツは公安部なんだが、
一度共に捜査をして親しくなった奴だ。




「あれー?そちらの浴衣美人のお嬢様は?」




桐谷が見たのは夏梨名ちゃん。




「こちら夏梨名月詠さん。ジャーナリスト」



「あら残念。警察と相性よろしくないわ。」




まぁ確かに。




「…どうも……」




軽く会釈する夏梨名ちゃん




「あれ?もしかして夏梨名ってあの有名な華道家の?」




桐谷が言えば
夏梨名ちゃんは複雑そうな顔をして頷いた。




それに気づいたのか桐谷は




「あ、俺、桐谷神ね♪どーぞよろしく♪月詠ちゃんって読んでぃーぃ?」



「ぇ、あ、はい…?」



「じゃ、よろしくどーぞ♪」




ブンブンと握手する。




夏梨名ちゃんは呆気に取られていた。




がしかし、




「うぅ……」




神田を踏みつける事は止めなかった。