雨の日の思い出


「てかさ‥あれ、なんだっけ、翼?いなくない?」


なんとなく名前をうる覚えなフリをしてさりげなく聞いてみた。


『あーまた帰ったんか。あいつ、こういうのよくあるから気にしないで』


「そっか‥そうなんだ」



翼は

つまらなかったのかな?



『あ、俺ちょっとバイト先の人に呼ばれたから一時くらいになったら行くわ』

『えーノゾム帰っちゃうの〜?』


サエが駄々を捏ねる



なーんだ。なんかみんな帰っちゃうなぁ〜



するとドタドタと階段を駆け上がる音がすると同時にドアが開いた


そこに立っていたのは
びしょびしょに濡れた隆彦だった


『雨降ってきたから仕事中止になった』


『おかえりー!!隆彦!!待ってたぞ!!その展開!!』


と言って隆彦に抱きつく拓也


拓也は本当に隆彦が大好きなんだな‥

もしかしてあっち系?(笑)

『あんたらホモかよ〜』

ツッコミを入れるサエ

ナイスツッコミ。それ言おうと思ってた。