雨の日の思い出



それから結構時間がたち
みんなも歌い疲れてたので

カラオケを出ることになった。


『今日は俺らの奢りだから』

と4人は私達の分まではらってくれた。


最近ろくに優しい男と遊んでいなかったので

些細な優しさに感動してしまった私‥。



カラオケを出ると
もう既に早朝。

雨は上がっていた。

地面が一面濡れていて

建物の天井から雫がポタポタ落ちてくる。


昇ったばかりの太陽はとても眩しくて


なんだか心の中が
隅から隅まで満たされた気がしたんだ。



私今‥‥楽しい。


心からそう思った。