雨の日の思い出



気まずいのもわかるが‥

みんなでいるのに
なんだこの距離は。

お前らは中学生か!!!!

と、つっこみたくなる。


そんな感情は押さえて
私とサエと歩美は
謎にしりとりをしながら
男たちの後を追った。



しばらくその状態が続くといつの間にか駅前にたどり着いていた。


カラオケは建物の4階だ。

みんなでエレベーターに乗り込む


狭い。狭すぎる。



普通なら4人でも少し隙間があるくらいのエレベーターに

今私達は7人で乗っている


気まずすぎて誰一人言葉を発しない。


ふと横を見ると

翼がいた。



眠いのか、目を瞑っていた。


〈4階です。〉

エレベーターのアナウンスとともに扉が開いた

翼が目を開ける。

じっとみつめていた私は
ハッとして目をそらした。

みんなエレベーターから降りていく