雨の日の思い出


サエについていくと
建物の横の狭い隙間に入り、少し進むと裏口があった。



そこから入ると
すぐ階段があり

一階には台所にお風呂にトイレ

汚いけど普通の家だ。


二階に上がってドアをあけると



既に待ちくたびれたという面々

入ってすぐに歩美がいて

目が合った瞬間ド突かれた

『サエとは一回会ったことあるけど、仮にもあたしはみんな初対面同然なんだよ!親友ならあたしが人見知りだってこと知ってるはずだろボケ茄子』

耳元で怒鳴ってんのか囁いてんのかわからない声で
嘆く歩美をなんとなく宥め

とりあえずみんなに挨拶をした