「蒼ー!!」
バタバタと駆け寄ってくる俺の愛しの彼女。
何度みてもあきない、可愛さ。
俺って変態みたいやん!!
「病室では静かにしろっていつもゆーてるやん」
シュンとする唄。
そんな顔すんなや・・・
可愛くてたまらんわ。
「これ、見てや!」
俺に一枚の紙を渡す。
ん・・・?
婚姻書!?!?
「うん!」
早くねーか?ってか、普通は男が女に言う言葉やん。
俺、何言わせてんだよ・・・・
でも、早めにやっとかないといつ俺が死ぬかわかんないし。
それに、俺も唄と結婚したいからな。
「いいよ。でも、俺でええん?」
俺は、普通の体じゃないんやで?
もう長くないんやで?
いつ、死ぬかわかんないんやで?
それでもいいなら・・・。
「何ゆーてんねん!蒼がええねん。蒼しかおられへんねん・・・」
今にも泣きそうな唄。
泣きたいのは俺やで・・。
こんな可愛い奴をほっておいて俺だけ死ぬなんて。
いやや・・・。
「明日、あいさつ行く」
ちゃんと唄の両親にあいさつせなあかんから。
そして、俺の口から言わなあかんから。