悲しみや、悩み事は少なくとも誰にでもある。
そう、この俺にだって。
「はぁ~…」
俺は、今日1日ずっと浮かない顔をしては、また溜め息をする。
俺は2年間付き合っていた彼女と昨日別れてしまったから。
そのせいなのか、寂しさと孤独を抱えて今日1日過ごしている。
だっせーよな。
はぁ…………………
別れた理由は、お互いにぽっかり穴が出来ていると言われたのだ。
「俺…穴何て空いてへんやん」
俺はずっと沙奈が好きやったん。
穴何て空いて……
バシッ!!

「…いっ」
いきなり頭をバックで叩かれた。
……それにしても、痛いんですけど。
何入ってんだよ、コノヤロー。
「よーう!お前何しとんねん」
なぜ、そんなにテンションタケェんだよ!?
「…見ればわかるやろ」
仁は、あぁ!と思い出したかと思うとニヤリと笑った。
「別れたんや(笑)」
なっ…はっきり過ぎちゃう!?
「お、ぉん……」