愛ちゃんとか。
仲間に出会えなかった。

あの時だって、族に入れたのは
あの人だったから。



桐生さん。
それは、6代目総長。
そして、あたしを7代目にした人。


...族に入れてくれた人。
最初は...たまたま、道でひったくりがあって
助けただけで、それを桐生さんに見られて...


桐生さんは誘ってくれた。
すごく、嬉しかった。

だけど、入ることで何か変わるわけじゃない。
特に何も変わらない。

あたしは、最初すごく弱かった。
たまたま、ひったくりを運よくつかまえることができただけ。