あたしは傍に寄っておじいちゃんの背中をさすった。

「ゴホッ…律那」

「おじいちゃん、ホットミルク作るから。待ってて。」

あたしはおじいちゃんの言葉をさえぎった。

そして持っていたコップを電子レンジに入れ、スイッチを入れた。

ブ――…

「…ごめんな。」

「…。」

あたしは答えなかった。

ブ――…

ただ電子レンジの音が鳴り響く。

――…チン

45秒後、電子レンジが鳴った。