ただ、真っすぐに走る。



どんなに足がもつれても。


どんなに息をするのが苦しくなっても。



今だけは歯を食い縛り、爪が食い込むほどに拳を握って走り続ける。




振り返ることは許されない。





それが、俺に出来る最後の隊務。