そうだよ、もう二度と会うことなんて無いだろうし。



すると男が付け加えるように言ってきた



「ちなみに俺、“Glitter”の“Saku”ね」


Glitter…



ん…?



そう言えば柚寿たちが言ってたグループってそんな名前だっけ…?



『Sakuが好きー!』


『えー!私は一番Yukiが好き!』




って…



って…え…?



まさか、ねぇ…?



「そんな嘘信じないもん!」



「本当に葵みたいなやつ初めて見た!ねぇ、アドレスおしえてよ。」



「い…嫌だ!なんであんたなんかに!!!」



「あんたじゃなくて“朔斗”」



そういって男は私の携帯を無理矢理奪い、アドレスを登録していた。



あ…ありえない…



「固まってるし!じゃぁ、俺これから仕事だから。」



やっと解放される!!



そう思った瞬間、



「んっ…っふぁ…」



いきなりキスをして…



段々深くなってきた…



もちろん私の頭のなかは真っ白で大パニック。



やっと唇がはなれた。



「じゃ、またな、葵。」



な…



ななななななな、




「この、変態セクハラ男!!!」




気が付いたらそう叫んでいた。