唄い終わってから



気付いてないよね…と思って、朔斗の方を見た。



すると朔斗は、驚いたような表情をしていた。



その表情を見て、気付かれた!?と思った私は、



慌ててスタジオからでた。



全速力で走っていると




「葵!!ちょっと待て!!」



と朔斗が追いかけてきた。



もちろん私が止まるはずはない。



「うっそ…なんでおいかけてくるの?」



必死に走っても距離は縮まるばかりで…



「おい!葵!!待てってば!!」






―グイッ