そして、一年があっという間に過ていった。 「葵!!」 私を呼ぶ朔斗の声。 今日は久しぶりのデート!! 私は朔斗に向かって手を大きく振った。 そして目の前まで来て、 「大学合格おめでとう!!」 と、言って抱き締めてくれた。 そう、あれから一年、自己嫌悪で挫けそうになったりもしたけど、私は音大を目指し続けた。 まだ、完全ではないけど、手術を受け、頑張ってきた。 そして晴れての合格!! 「有難う!!」