「…うん。」




作曲家の高野さんの一言だけの返事に、緊張した。




高野さんは数多くのヒット曲を作曲している方だ。




うんって…




「良いと思うよ。うん、これでいこうか!」




と、言ってくださってホッとすると共に、またドキドキした。




「「よろしくお願いします!」」




私たちは頭をさげ、部屋を出ていった。




「良かったな、葵。」




「うん!」





そして私たちは曲が出来るのを待った。