「良いのですか…?」 私は顔を上げて聞いた。 「篠ノ宮さんが辛くなければ…そうしたいのだが…」 私は立って頭を下げた。 「有難うございます…っ、お願いします…!」 本当に私は、たくさんの人に支えられている。 正直、不安や恐怖もあるし、これからの事を考えたら怖くて仕方がないけど、この撮影だけは、最後まできちんとやりたいと思った。