「そういう設定にしたら、駄目だろうか…?」 監督さんは尋ねるように聞いてきた。 私は分けが分からないまま少し顔を上げた。 「どういうことですか?」 と、私の代わりに先生が聞いてくれた。 すると、 「これからのドラマのストーリーを変えて、撮影を続けさせてもらえないだろうか…篠ノ宮さんが辛くなければ…」 「変えるとは、どうするんですか?」