――――――――― ―――――――― ――――――― 「篠ノ宮さーん!」 病院の待合室。 ずっと先生が付き合ってくれた。 名前が呼ばれた時、凄く怖かった。 フルートが吹けなくなるんじゃないか、って… 怖くて、怖くて仕方なかった。 「お願いします。」 そう言って恐る恐る病室に入った。 「今日はどうしましたか?」 その質問に、息をのんで答えた。