――――――――― ―――――――― ――――――― 「ただいまー!」 と、柚寿が言う。 「お、お邪魔します…。」 と、柚寿に続けて私が控え目に言った。 家に帰るのかなぁ…って思えば、私の家じゃなくて、柚寿の家だった。 きっと、家だと私が1人になるから気を使ってくれたんだと思う。 帰り道は他愛もない話をした。 が、柚寿の部屋に入った途端、空気が変わったのがわかった。