―尚side




「尚君、外にでよっか…?」




と、葵が再び眠りについてから柚寿ちゃんが言った。




「うん、でよっか。」




―ガラッ




俺たちは病室のドアを閉めた。




「朔斗と葵を二人きりにさせるため?」




そう聞くと




「尚君も勘が良いね。」




と、柚寿ちゃんが笑った。




きっと、柚寿ちゃんも今は朔斗に1人(葵ちゃんもいるけど…)で居させてあげたかったんだろう。




「これからどうなるのかなぁ―…」




柚寿ちゃんが空を見上げながら言った。




本当にどうなるんだろう―…