「記憶、戻ったんだな…」




と、朔斗がギュッと力を強めた。





「あ…」




そっか…




私、記憶がなかったんだ…




頭の中でも整理がついてきた。




私…




もうお父さんとも…





そう思うと、涙が溢れてきた―…





お父さんにとっても、私は邪魔だったんだ…




そう考えていると、更にギュッと抱き締められた。





「愛してる…愛してるんだ…」