頬には涙が伝ってた。 「葵!!」 「葵!大丈夫!?」 「葵ちゃん…っ!!」 目の前には、大切な人たちがいた。 「柚寿…、尚ちゃん…、朔斗…」 私は皆の名前を呼んだ。 「葵ちゃん…!って…、え…!?」 尚ちゃんがいきなり驚いた表情(カオ)をした。 すると、他の二人もはっとしたような顔つきに変わった。 「葵、俺のこと、もう一度呼んで!?」 「朔斗…?」 そう言った瞬間、抱き締められた。