そう言った瞬間、時が止まったような気がした。 言葉さえ出なかった。 ただ、固まる私に矢崎さんの 「葵、大丈夫か…?」 と言う心配してくれた声さえ、私には届かなかった。 次の瞬間、周りの景色さえ見えなくなり、頭の中に画像が1つ浮かんだ。 その画像はまるで映画のように止まったままで、音声が流れ出した。 ―『きゃーーーーー!!!!!すみません、ごめんなさいっ!!』