矢崎さんに手を引かれ、起き上がった。 そして、お礼を言おうと思い顔を上げた瞬間、見事にバランスを崩し、滑ってしまった。 ―ツルッ 「ふぇ…?きゃ…っ!」 また落ちる…!! ―ガシッ と、思ったが、矢崎さんが支えてくれた。 が、体制を直そうとした瞬間 ―ドッボンッ 矢崎さんを巻き添いに、一緒に落ちてしまった。 「きゃーーーーーっ!!!!!すみません、ごめんなさいっ!!」