「葵…?」 ドキッとして、私の反応がなかったからか、矢崎さんが私の名前を呼んだ。 私は慌てて答えた。 「ほ、本当に綺麗ですよね!」 そう答えてから、目を少しそらすと、川の近くにクローバーがあるのが目にはいった。 「矢崎さん!!クローバーです!あそこにたくさんありますよ!!」 そう言って、私は川の方に走っていった。 矢崎さんも、私を追って来た。 川の方をよく見ると、何かが光っていた。 「何だろう…?」 私は小走りでその近くまで行くと、矢崎さんが叫ぶ声がした。 「葵!危ない!!」 え…?