―朔斗side 尚の提案で、俺は今、葵と二人きり。 何となく、尚が気を使ったのかな、とも思ったり… 葵に“矢崎さん”って言われた時、正直言ってショックを受けた。 分かってたことなのに… 顔に出さないようにしてたのに、尚にはバレてたんだろうけど… に、しても、顔が緩んでしまう。 「矢崎さーん!!この花見てください!綺麗ですよっ!!」 楽しそうにはしゃぐ葵を見ていると。