―葵side




私たちは今、ある一軒の家の前に立っている。




大きくて綺麗だなぁ…




そんなことを思ってると、




「ほら葵、入るよ。」




と、言われた。




って、え…!?




この家!?




驚いている私をよそに、柚寿はチャイムを押していた。




『はい。』




「あ、葵と柚寿です!」




『ちょっと待ってね!!今開けるから。』




と、暫くしてドアが開いた。