――――――――― ―――――――― ――――――― 「葵…!」 目を開けると、柚寿がいた。 「柚…寿…?」 「玄関開いてたから勝手に入ったけど、大丈夫…?どこか具合悪い…?」 柚寿が心配そうに聞いてきた。 「………。」 私は言葉が出ず、ただ、涙が溢れていた。 「あお…っ!どうした?大丈夫、大丈夫だから…」 そう言って私を抱き締めてくれた。 そして私は柚寿に話した。