それから尚が、葵が記憶を失っていることを話した。 すると先生は 「そうですか…わかりました。」 とだけ言って去ろうとした。 「待ってください!!」 俺はこの時初めて口を開いた。 すると、先生は一瞬止まって振り返った。 「俺たちは、どうしたらいいんですか!?何でそんなに落ち着いてられるんですか!?」 俺はこの先生は何かを知っている、と何処かで悟った。