―『ねぇ、葵。笑って。』 ―『葵、ごめんな…』 頭の中で、まだ幼い頃の私に言う お母さんとお父さん… 「…い!!」 「葵!!!」 目を開けると、私の前には心配そうに私を呼んでいる人が居た。 「………。」 「葵ちゃん、大丈夫!?」 頬が冷たいと思ったら、涙が伝っていた。 「葵…」 心配そうに、涙を拭ってくれた。 何が、あったんだっけ…