がくりと項垂れる私の頭を、南はぽんと叩いて言った。

『じゃ、宿題。
 まずはそれを調べてきて。続きはそれからね』

そ、それからねって言われても。
どっから調べればいいんだろう――。


本人に直接聞いてみる?
うーん。
今更突然そんなこと切り出すのもどうかと思うし。

『南。
 それって、いつまでに調べればいいの?』

『言っとくけど、そんなに時間はないよ?
 この前のライブで、稲葉に惚れたのはアンタだけじゃないんだからね』


私の恋の女神様は随分と厳しいお方なのでした。
しくしく。