でなきゃ、私。
なんだか、美虎に負けた気がするもん。


そんなの、悔しいじゃん。


今まで友達としてやってきたのに、私だけが片想いだなんて――。
ズルいもん。


「へぇー。
 ま、リンがそういうなら、別にそれでもいいけどね」

南は意味ありげな笑いを浮かべると、伝票を持って立ち上がった。私は、慌てて後を追う。


そう――

それで、いいんだもん。